【ISM】PS1.1
一年ほどISM PS1.1をトレーニング、レースで使ったので感想を
- 股間が痛くならない
- お尻が痛くならない
股間ネタかよ
いや、でもロードバイク乗りすぎるとEDになるって言うし…とにかく、エアロポジションを取り続けるトライアスロンには股間問題は無視できない問題なのです。
なぜエアロポジションだと股間が痛くなるのか
これはエアロポジションの前傾に関係があります。乗車中、前傾すればするほどお尻が浮いて股間側の当たる面積が増えてその時神経や血管が圧迫されて痛みにつながります。
その圧迫から解放させようと立ち上がったのがISMというブランド。
この二股に分かれたノーズのお陰で圧迫する事なく、前傾姿勢取ることが可能になります。またサドルレールは左右で独立しているのでレールごと座面がしなり、衝撃を吸収してくれる構造。
ISMにしてから股間が痛くなったり、痺れることがなくなりました。
またISMは数々の形をラインナップしています。
その中でもPSシリーズはスタンダードなモデルになっています。
選び方としては
・大柄の男性や脚をやや開いてペダリングする人はPS
・PSのスタイルでよりクッション性を求める人はPR
・女性や小柄な人、ペダリングの幅が狭い人はサドル先端がより細くなって内股の股ずれを起こしにくいPL
・坐骨の面積が広く、安定させたい人はPN3.0/3.1
・横から見た時、あまりダボっとさせたくない人はPN1.0/1.1/2.1
シリーズ内でパッドの厚みも選べる様になっておりPS1.1はパッドが30mmの厚みがあるので座り心地が良く、長時間座っていてもお尻が痛くなりにくいです。
サドルの表面を覆うカバーもサラサラとした生地で内股が股ずれするという事もないのもポイント高いです。
ネガティヴ
- 左右のしなりとクッションの厚みが相まって左右にブレてロスを感じる
- クッションが厚いので使っていると癖が付き、左右で高さが変わる
- 重い
- クッションが多い割に先端のクッションが薄く、痛くなる
サドルが左右にしなってくれるのがこのISMのポイントでもありますが、デメリットでもあり、僕はクッションの厚みとしなりで左右にブレすぎて少し安定感に欠ける。という印象を受けました。
その点COBB Fifty Fiveなどは形状は似ていても先端がつながっているのでISMの様にレールごとしなることがなく、安定感が高いと思います(COBBはISMの人が立ち上げたブランドだけど)
PS1.1はクッションが厚いので使っているうちに癖が付いてきて、人間は左右対称じゃないので、左右差が出てきます。
またこの大ボリュームのクッションのお陰で(?)どのモデルも300g前後とサドルにしては重い部類なので、ダンシングに影響が出てきます。
でも何故かサドル先端のクッションが薄く、硬いので結構この部分が長時間エアロポジションを取っていると痛みが出てきます。
あとこれはシリーズ選びを間違えただけですが、僕の体格(身長171cm)だとサドル先端の幅が少し広い気がするのでPLシリーズが正解だったと思います。
最後に「ISMは内股股擦れする」という人がいますが、大抵はセッティングミスです。
先ほどの写真で癖の付いている所を見ればどこに座っているか分かるようにISMは前乗りサドルです。
座るのはこの部分です。
座っている所を横から見るとサドルの半分は露出します。
その為サドルのセッティングも座面の水平部分を基準にして水平を取ります。
この水平を基準に僅かに前上がりにするか前下がりにするかは個人の好みになります。
そしてISMは中心が完全にくり抜かれているので、お尻には当たりません、接地するのは坐骨です。(坐骨で座ると書いてある)
「
坐骨で座るので慣れないうちは痛いかもしれませんが、坐骨って読んで字の如く骨なので長時間圧迫されていても痛みが出にくいです。
セッティングとシリーズを間違えなければKonaの使用率も見ても分かる通り、間違いなくいいサドルです。
僕は今他のサドルを使っていますが、僕の場合シリーズはそのままで安定感が増すようにクッションの薄いPS1.0か、PL1.0にすればネガティヴが消えると思います。
でもとりあえず現状のサドルに不満がある場合「然るべき場所に座れているか」「サドルの前後位置、上・下角度に問題がないか」をもう一度見直してみると合うようになる可能性は大いにあります。
おわり