鉄分過多

IRON(鉄分)MANの成分多め(過多)なトライアスロンブログ

日本人は痩せ過ぎ?海外のトライアスロンに出てみて

去年のKONA出場の際、CEEPOが撮ってくれた写真が事の発端

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 僕の前後にいる選手は女性です。というかバイクパートは女性しか周りにいませんでした。

なぜ周りに女性しかいなかったかという話はレースレポートで。

www.tetubunkata.com

 

で、問題なのが僕の前を走る赤いウェアの、喧嘩したら僕が普通に負けそうな女性。

 

体格が良すぎる。

 

今までトライアスロン。特に頂点であるところのIRONMAN KONAに出場するような人はみんな干物みたいな人ばかりだと思っていました。

実際、Jan Frodenoなんかは干物ですけど。

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でもKONAに出場して周りを見るとエイジグルーパーで干物みたいな人は少なく、男性だと体脂肪15%くらい、女性は体脂肪率25%くらいがとても多く、僕はバイクパートで女性のトップグループとずっと走っていたのですが、殆どこのくらいの体脂肪でした。

男性のトップグループはタイムが違いすぎて見られませんでしたが、僕の周りの男性はこのくらいでした。

 

それで、この体脂肪率で遅ければ納得なんですけどね、速いんです。

 

僕の前を走っていた女性のリザルトを確認してみました。ベルギーの、名前はヘレンと言うらしい。

ヘレンさんは30-34歳のカテゴリのようで、この年代は男女ともにボリュームゾーンなのでこの年代でKONAに来る人は本当の実力者です。

ヘレンさんの気になるリザルトです。赤字は僕のタイム

 

・Swim 1:10:47 (1:21:09)

・Bike 5:14:33 (5:19:44)

・Run 4:29:02 (4:00:56)

・Total 11:02:39 (10:54:10)

 

 

ボロ負けじゃねーか!

 

 

唯一ランのみタイムが上だけど、大切なのは内容です。

「IRONMAN Athlete tracker」からスプリットも見ることができますが、後半失速した僕に比べ、ヘレンさんは一定のペースを刻み、後半ペースアップしています。

タイムは僕の方が速かったけど、トライアスロンの実力は月とすっぽんです。

 

 

今回KONAで世界中トップレベルの人間と一緒に走ってみて感じたのは日本人は体重(体脂肪)を気にしすぎているという点でした。

 

 

ラソン界では「1kg痩せると3分速くなる」と言われていますし、バイクの場合パワーウエイトレシオという「同じパワーなら軽い方が速い」事実があります。

その為僕自身レースの時は9%程度まで絞ります。

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しかし体重(体脂肪)を落とすという事はアンダーカロリーを維持するという事です。筋肉を効率よく成長させるにはオーバーカロリーである必要があります。

 

 

もしレースに標準を合わせ、数ヶ月前から減量したとします。その減量期間中は筋肉が成長しづらいという事です。

1年間、12ヶ月間の間に何ヶ月無駄にするのでしょうか?

 

 

確かに体を絞り、プロの様にカットの入った体はアスリートという感じがして格好いいです。

僕も正直減量する理由はタイムよりこちらの意味の方が大きいです。

でもそれは「= 速さ」にはならないと今回のKONAで痛感しました。

 

特にバイクの場合、体重が増えるとパワーが増します。

ロードレースのように登りがあるのであれば前述したパワーウエイトレシオが大切になってきますが、基本的に平地を走るトライアスロンの場合、パワーウエイトレシオより純粋なパワーの方が物を言います。

 

そしてIRONMANのようにバイクパートの時間が長い場合、いかにバイクで温存しつつ速く走るかが後のランにつながってきます。

バイクを伸ばす為に多少体重があり、体重の軽い選手に比べランに影響があったとしても、それによりパワーが出るのでその分体重が軽く、パワーの無い人よりも平地では同じペースでもずっと力を抜いて走ることができます。 

つまりそれだけランに温存できるということ。

 

バイクパートを体重の軽い人が90%で走るより、パワーはあるが体の重い人が80%で走って温存した体力でランに移行した方が、よほど体重の軽い人のランの能力が高くない限り速いと思います。

 

 

現在の日本、徐々に今までの常識がスポーツ先進国の研究結果などにより覆されてきていますが、今だ体重を落とすことが絶対的な正義という風習が色濃く残っています。

 

しかしKONAの現状を見たら、必死に食事制限をして体脂肪を落とした日本人より、少し脂肪のある外国人のほうがずっとタイムが上です。

今回の記事、減量が悪と言っているわけではありません。ただ減量で無駄にする物よりも、もっと別の方法もあるという話です。

 

なので今年、僕はレースに出れるか微妙ですが、体脂肪率は落とさず体の成長に注力しようと思っています。

再来年はレースに復帰しますが、その時も体脂肪率15%程度で出場するつもりです。

 

 

最後に

この記事「太っていてもいい」という話とはまた別問題なので、太っている人は痩せましょう。

 

 

おわり

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