トライアスロンを始めるのに必要なもの一覧
トライアスロンやるのに最低限何を揃えたらいいか、どんなものを買ったらいいか。
そういった情報が少ないので、トライアスロンを始めるに辺り必要な用品を一つずつ解説しながら紹介していきます。
あったほうがいい小物類はまた別のトピックで紹介します。
まずはJTUの加入から
国内のトライアスロンはJTU(公益社団法人日本トライアスロン連合)が管理していて、レースにエントリーするためにJTU会員になっておく必要があります。
こちらのページからメンバー登録をしましょう。
登録ページに行くと各都道府県が表示されているので居住地の都道府県で登録します。
該当する都道府県をクリックするとその県のトライアスロン協会のページに飛ぶので、そちらから登録手続きをします。
会費は都道府県によって差があると思いますが、2000~3000円で、登録は1年単位のため、毎年更新が必要になります。
スイム・バイク・ランで必要なもの
これから紹介するのは「トライアスロンをこれから始める人」に向けた紹介なので、最低限のものを紹介していきます。
トライアスロンを続けていくうちに好みや、不満が出ると思うので、そうしたらもっと自分にあったアイテムを選んでみてください。
スイム
ウエットスーツ
国内では一例を除いて基本的にウエットスーツの着用が義務とされているので、必ず買う必要があります。
レギュレーションでウエットスーツの厚みは何ミリと決められていますが、トライアスロンブランドから出ているものを買えば準じているので、気にしなくていいと思います。
ウエットスーツには「ロングジョン」と「フルスーツ」があり、ロングジョンはノースリーブ、フルスーツは手首までカバーされています。
ロングジョンはノースリーブなので腕が回しやすく脱ぎやすく、フルスーツは覆われている面積が広いため、浮力が強いです。でもその分真夏は暑いと思います。
僕はロングジョンしか持っていませんが、今買うとしたら少しでも早く泳ぐことができるフルスーツを買うと思います。
ウエットスーツはオーダーメイドでも安いところならば大差ないので、とりあえず買うなら既製品、数年使いたいのであればオーダーメイドで体に合わせるのがいいと思います。
既製品はZootや2XU、Zoneが有名どころです。
タイトなものなのでできればトライアスロンショップで相談したり、試着できれば試着して購入することをおすすめします。
ゴーグル
トライアスロン出場にあたってゴーグルも必要な場合があります。
というのもトライアスロンのスイムでは、他の競技者と接触を避けるように泳いだとしても腕があたってしまうことが多々あります。その中で顔に当たることも珍しくなく、そうしたときにフィット感の弱い、1000円くらいのゴーグルをつけていると外れてしまう可能性があります。
なのでフィット感の高いゴーグルの利用をおすすめします。
トライアスロンのようなオープンウォーター用に、視界の広いゴーグルも販売されています。
ビュー(VIEW) スイミングゴーグル スイミング アウトドア用 レーシングゴーグル ミラータイプ DELFINA V2000MR CBKOR
- 発売日: 2017/04/05
- メディア: スポーツ用品
僕は目が悪いので度付きゴーグルを使っています。その記事もありますので目の悪い方は参考にしてみてください。
バイク
ロードバイク
トライアスロンに出場するのは「ドロップハンドルのロードバイク」が必要になります。マウンテンバイクやクロスバイクでは出場できません。
トライアスロンではTTバイクと思われがちですが、最初はロードバイクから始めるのがいいと思います。
理由としては汎用性があり、万能だからです。
TTバイクはどうしても整備性が低かったり、どこかをいじろうにも専門の知識が必要になってくることがあるからです。またTTバイクは平坦に特化した設計なのでヒルクライムには向きません。
そうなると、どんなコースにも順応できるように作られたロードバイクを買ったほうがメリットが大きくなります。
ロードバイクは安ければ15万円ほどから、上を見ると100万円を超えるようなものもありますが、僕のおすすめは20万から30万円の間のモデルを購入することです。
20万を以下のモデルだと「スポーツ」というより「フィットネス」に向けられたモデルが多く、今後乗り続けていくと早い段階で不満が出てしまう可能性が高いからです。
しかし最近のモデルはコストパフォーマンスが上がっていて、20万以上のモデルを買えば軽快に走ることができ、組み付けられているパーツのグレードも当分不満の出ないものになっています。
ここでは詳しくパーツについて記述しませんが「シマノの105グレードが付いていれば不満はでない」と覚えておいて、自転車屋さんに行ってみてください。
dhバーに関してですが、初心者の場合とりあえず付けずにロードバイクで出場しましょう。
dhバーは大きなメリットを生み出しますが、dhバーでエアロポジションをとるのは慣れと練習が必要です。練習しないでレースに出てしまうとバランスを崩して落車してしまう可能性が非常に高いです。
初心者はdhバーを付けず、一人しっかり練習してからレースで使うようにしましょう。
サイクルコンピュータ
速度や距離など走行に関する様々なデータを表示してくれるコンピュータです。
ペース配分に必要なのはもちろんですが、周回コースの場合、自分で周回をカウントしなければいけません。
走るのに一生懸命になってしまい、周回を勘違いしてしまう人がいます。
運営側で計測器を使いラップを把握しているので、多く走る分にはいいですが、少ない周回でバイクを終えてしまうと失格(DNQ)になってしまうので、そういったことを防止するためにもサイクルコンピュータは取り付けましょう。
GPSが搭載され走行ルートを追えるモデルもありますが、スピードや距離を確認する程度なら数千円で買うことができます。
ヘルメット
トライアスロンではTTヘルメットの着用ができますが、初心者であれば普通のロードヘルメットをおすすめします。
TTヘルメットは空力に優れていて、たしかに速く走れますが、正しいポジションを維持し続けなくてはいけません。もしポジションが崩れればむしろマイナスになるというヘルメットが多いです。
またTTヘルメット空力を優先するために空気穴が少なくなっていて、つまり暑いです。
特に日本のような高温多湿な環境では、文字通り命取りになることが多いので、ロードエアロヘルメット程度にするのがいいと思います。
OGK KABUTO(オージーケーカブト) ヘルメット AERO-R1 (エアロ-R1) カラー:G-2マットブラックレッド サイズ:S/M(頭囲:55~58cm)
- 発売日: 2019/04/18
- メディア: スポーツ用品
バイクシューズ
「トライアスロンやるのだからトライアスロンシューズでないと」と勘違いしてしまう方が多く、初心者であってもトライアスロンシューズを履いている方をよく見ますが、通常のロードシューズで大丈夫です。
トライアスロンシューズのメリットは通気性の良さとトランジットを短縮するための脱着しやすさですが、フィット感二の次で、ロードシューズのほうが足にフィットしやすく、バイクパフォーマンスにも繋がります。
ミドルディスタンス~ロングディスタンスではプロでもトライアスロンシューズよりロードシューズを好む傾向があり、これはバイクパフォーマンスを優先した結果だと思います。
それに通気性がいいということは、夏以外は寒いことがあります。
使い分けるのであればいいですが、僕はフィーリングが変わってしまうのが気持ち悪いのでロードシューズでトライアスロンをやっています。
ウェア
トライアスロンにはトライアスロン用のウェアが存在します。特徴としてはワンピースのものが多く、最近は肘までカバーされているものが主流ですが、ノースリーブのものがあります。
そして使われているサイクリングパッドはランで股ずれしないように細く、薄くなっています。
ウェアはワンピースのものではなくセパレートのものを買い、上はトライアスロンウェア、下はサイクリングビブショーツがいいと思います。
トライアスロンの場合ウェアにレギュレーションが設けられていて、オリンピックディスタンスの場合前開きのウェアが禁止になっています。
初心者はオリンピックディスタンスからのスタートだと思うので、最初はリアジップのトライアスロンウェアにして、下はロードバイク用のビブショーツにしたほうがお尻が痛くなりにくいと思います。
トライアスロンウェアのサイクリングパッドは本当に「おまけ程度」なのでロードバイクに乗りなれてない人だとオリンピックディスタンスの40kmを走るのも苦痛になると思います。
[ツータイムズユー] トライアスロンウェア パフォーム リアジップ シングレット MT5529a [メンズ] BLK/BLK US M (日本サイズL相当)
- 発売日: 2019/02/25
- メディア: ウェア&シューズ
ゼッケンベルト
バイク、ランでゼッケンを取り付けるベルトです。
なくてもウエアに直接ピンでつけてしまえばいいですが、ウエットスーツの下にウェアを切る場合は多分ちぎれてしまうので最初に買ってしまったほうがいいと思います。
あとランニングポーチのようなものを持っていれば、それをゼッケンベルトのようにしてしまうのもいいと思います。
パンクキット
レース中であってもパンクする人はパンクします。
クリンチャーを落ち着いて10分くらいで修理できるように練習しておくといいでしょう。
時間短縮にCo2インフレーターを持っておくのもいいですが、持っているだけで使ったことがなく、失敗してCo2を吹き出してる人があとを絶たないので、必ず練習しましょう。
ラン
ランニングシューズ
普段履いているランニングシューズでいいですが、スイム、バイクと体が疲れている状態でのランなので、ソールの薄いレースシューズよりも、少しクッション性のあるシューズのほうが後半の失速を抑えられるかもしれません。
ただこの点に関しては走歴や、ウェイト多く種目によるので一概には言えませんので、今回はポピュラーな意見としての紹介をしました。
またシューズを素足で履く場合はかかとが靴擦れしやすいので、かかと部分にワセリンを塗っておくと防止になります。
キャップ
トライアスロンは夏場がメインなので日差しと気温がきついです。
スイム、バイクと熱にさらされ水分を失っている状態なので、オリンピックディスタンスは10kmだからと油断すると、熱中症や脱水症状になるので気をつけましょう。
その他
時計
トライアスロンは各種目ごとに制限時間が設けられています。
タイムに自身がなく制限時間を気にしなければならなそうな方や、目標タイムのある方は着けておくといいと思います。
スイムがあるので50m防水以上のものが理想ですが、僕が普段愛用しているチープカシオは薄くて軽くて、生活防水ですが温泉に浸かっても壊れないのでいいかもしれません(保証はしないので自己責任で)
またトライアスロン用のGPSウォッチのありますが高価なので、余裕があれば買ってみてはどうでしょうか?
スイム、バイクのラップの確認はできませんが、ランのペースさえ分かればいいということであれば、GPSランニングウォッチをランのときに着けるでもいいと思います。
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- 発売日: 2016/06/08
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補給食
オリンピックディスタンスでも補給食は必須です。
どのくらい持ったほうがいいという正解はありませんが、バイクとランでジェルを2つずつくらい食べないとエネルギー切れの症状が出てくる可能性があります。
補給食はジェルがポピュラーですが、初めて食べる人にとっては甘さがきつく、レースで初めて食べようものならびっくりしてむせる可能性大なので、いろいろな商品を買ってみて味見して、レース中食べれそうなものを選んでみてください。
固形の補給食もあるので、ジェルが受け付けない方は固形も検討してみましょう。
普段食べているものを補給食にするのもいいですが、おにぎりを補給食にするのはおすすめしません、夏は腐ります。
僕はジェルを自作して使っているので、よければ参考にしてみてください。
さいごに
今回紹介したアイテムはトライアスロンをやる上で必須なもの。
何が必要か、どんなものを選ぶかは好みでもあり、選ぶ楽しさもあるので今回紹介したアイテムを一例として、自分のベストチョイスを探してみてください。